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BluetoothコントローラーでiOSゲーム


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BluetoothコントローラーでiOSゲーム

ipega.jpg

Posted by IO　作成：2013-02-04
更新：2013-03-01　23:21:33
Game／iOS／App [固定リンク] (Redirect URL) [Tweet]

　

Gridleeという、実態はwikipediaMAMEなiOSアプリを手に入れて、しかし操作面で苦しいところもあったので、色々調べてBluetoothコントローラーを買ってみた。巷には案外情報ないようなので、役立つ事もあるかもしれないし、せっかくだから書いてみる。

　




前振り三球三振振り逃げ

iOSでは数えきれない程のゲームが出ていて、クオリティもけしてコンシューマーゲーム機に劣らず、もはやゲーム機の一つと言ってもおかしくない。

しかし、一つだけどうしても劣ってしまう点が。それは「操作性」。ハードキーを持たないiOSデバイスではタッチパネル(もしくは加速度等センサー)による操作をするしかなく、慣れていて細かく操作出来るゲームパッドやスティックに比べてどうしても操作が緩慢になってしまう。

CAVEのゲームなど、ちゃんとチューニングしてタッチパネルでも十分遊べるものもある一方で、手抜きされた酷いものも少なくない。個人が出してる物なら多少しょうがない気もするが、ナムコだったりするのが何とも。。。

そこで、有線や無線によるコントローラーを接続して使えばある程度解決、と言いたいところだがそう簡単にはいかない。

iOSではAndroidのようなOSレベルの外部コントローラーサポートがなく(技術的には可能なので、あえて付けてないよう)、アプリでコントローラーを使えるようにするのに大きな壁がある。

それに対して独自に開発して対応させているところがあり、その一つにして最も有名なのがIONが主導して作った「iCade(互換)」。開発者向けPDFを見ても分かるように、操作デバイスをBluetoothキーボードの一種として認識させ、文字送信に応じて操作をしている。
手としては良くあるもので難しくはなく、ゲームの魅力を高めるのに本来ならAppleが、それがダメでも大手のゲームメーカーが率先して出すべきだと思うが、何かと硬直化してる昨今なのか動き鈍く、結局マイナーなところが動かざるをえないのはほんと残念な状況で。

ともかく、アーケードゲーム機的な形をしたコントローラーの話題性もあって、iOSの同種の中でiCadeは一番知られ、使われている。
iCade対応しているアプリはまだまだ少なくて、商売につなげるのは難しいはずだが、その波に乗っかろうと互換性のあるコントローラーが増えていっている(Android用で出すついでのどじょう狙いという意味合いも強いけど)。



・・・といったところがバックボーンで、私はiOSでかなりな数のゲームを試したが、基本的にはコントローラー無くてもどうにかなってて、けして必需ではないと思ってる。

ただ、中にはアーケードの移植作等、元を知ってるだけに納得出来ないのがあるのも確か。今更なギャラクシアンですらまともに遊べないのはどうかと(まあそれも、Galaga 30th内のではちゃんと遊べて、単品アプリやNAMCO ARCADE内のでは遊びづらいというのは結局作り手の問題なんだけど)。

これまで脱獄してないiOSデバイスでMAMEを遊ぶには、昔ほんの少しの間だけiTunesストアにあったアプリ「iMAME」を使うしかなかった。私は持っていて、手に入れた当初の試しではそれなりに動いていたが、内蔵しているMAMEのバージョンが古く、アプリ更新ありえない現状、最新のiOSやマシンでアプリが動くか分からず、最近はそれほど活用してなかった。

今回現れた(これも遠くないうちに消えそうだが)「Gridlee」は内蔵MAMEのバージョンも0.139と比較的新しく(2010年登場・最新は0.148)、アプリの作りも格段に高まってる。
しかしそれでも「操作性」問題はやはりあって、そこで前々から気になってたし、Bluetoothコントローラーを買ってみようかという気になった。

色々調べて悩んだ結果、結局買ったのはIPEGAのコントローラー。当初はボタンが無反応だったりして失敗したかと焦ったが、試行錯誤して解決、ベストではないだろうが諸々納得してる。タッチじゃ難儀したMr.Doがまともに動かせるのだから、それだけでも買った甲斐あった。

試行錯誤した中で分かった事等は、次項にて。




iOSのゲーム環境

以下、脱獄してない事を前提で基本から。

●iOSデバイス

●iOSゲームの入手

●iOSで遊べるMAME

●Bluetoothコントローラー対応ゲーム

●IPEGA以外のBluetoothコントローラー




IPEGA Bluetooth Controller



●使用感


●iOSでの利用方法

  1. iOSデバイスの「設定」を起動
    1. 「一般」の「キーボード」で、利用出来るキーボードの種類を「英語」のみにする(「英語」以外があっても大丈夫な可能性もあるが、この方が間違いない)。日本語キーボードはとりあえず削除(勿論、後で再度追加も出来る)
    2. 「Bluetooth」を「オン」にして待つ
  2. IPEGAコントローラーのYボタンを押したまま、HOMEボタンを押す(iCadeモードでの利用)
  3. 「Bluetooth」でGamepadが現れたら選択してペアリング。「接続されました」と出たら、iOSデバイスでゲームパッドが使えるようになる(勿論何でもかんでもでなく対応してる物のみ)

ちなみに、この状態になるとハードキーボードが接続されたとみなされ、ソフトキーボードによる文字入力は不可能になるので注意




IPEGAコントローラー使用時のGridlee設定

パッドボタンiCade MAME
AL
BSTART
XR
YCOIN
LY
RA


  1. ROMの準備、Bluetoothのペアリングをして、Gridleeを起動したら、画面に表示された「OPTION」をタッチし、「Settins」に入る
  2. 「External Controller」を「iCade」にする。ここでは「まだIPEGAコントローラーに触らない」。コントローラーを動かすと画面からバーチャルパッドの表示が消えてコントローラーに操作が移ってしまい、Bボタンでの選択が出来なくなってしまう。Bボタンが割り振られた「iMpulse」で設定変更していくなど他のやり方もあるが、慣れてなければ一度Gridleeを終了させて一からやり直す方がいい
  3. 「External Controller」を「iCade」にしてもコントローラーに触ってなければ、画面にはバーチャルパッドがまだ表示されているはず。MAMEの「User Interface」の設定を変更するために、まずは何でもいいからバーチャルパッドでゲームを立ち上げる(上下でゲームセレクト、Bボタンで選択)
  4. 英語の説明を読めば分かるように、左右と動かす事でOK扱いとなりゲームは始まる(問題無いものなら)
  5. 画面に表示された「COIN」「START」を同時タッチするとMAMEの設定になる(パソコンのMAMEにおけるTABボタン押しと同じ)
  6. 「Input (General)」を選択。そして「User Interface」を選択。「UI Select」がデフォルトでは「Joy 1 Bt_B」となっているはずで、それをIPEGAのどれかのボタンに割り振る事で「選択」がコントローラーで出来るようになる
  7. 「UI Select」に合わせ、画面に表示されたバーチャルパッドのBボタンを押したら、「ここで初めてコントローラーのボタンを押す」。するとそのボタンがUI用の選択ボタンに設定される。分かりやすいしパッドコントローラーのAボタンがお薦め(iCadeにおけるLボタン)
    1. Bluetoothコントローラーを使用しない時に、「UI Select」にBボタン(Joy 1 Bt_B)を割り振ってないと本体のみで操作出来なくなる恐れがある。そのため、画面に表示されたBボタンとコントローラーのボタンの両方を「UI Select」に割り振っておいた方がいいかもしれない
    2. 具体的には、「UI Select」に合わせ、画面に表示されたバーチャルパッドのBボタンを押したら、再び画面に表示されたバーチャルパッドのBボタンを押す。これでまず初期状態と同じくバーチャルパッドのBボタンが「UI Select」に割り振られる。そのまま動かさず、もう一度バーチャルパッドのBボタンを押したら、「ここで初めてコントローラーのボタンを押す」。するとそのボタンとバーチャルパッドのBボタンの両方がUI用の選択ボタンに設定される
  8. これでようやくIPEGAコントローラーで諸々の設定やプレイが可能になる
  9. パッドのLとRボタンはゲーム向きではないので、スタートとコインに割り振る。それに合わせてMAMEの設定画面に入るのもLR同時押しに変更する
  10. まずはMAME設定画面に入るボタンの設定。「User Interface」を選び(「UI Select」の設定をした後ならそのまま続けて)、「Config Menu」に合わせ、選択、コントローラーのLRボタンを同時押しして設定する(設定上はYA同時押し)
  11. スタートとコインボタンの設定。「Other Controls」を選び、同様のやり方で「1 Player Start」をコントローラーのRボタン(設定上はA)に、「Coin 1」をコントローラーのLボタン(設定上はY)に設定
  12. 「Player 1 Controls」を選び、ゲームに使う各ボタンを設定。ここは好きにすればいいが、お薦めとしてはButton 1をコントローラーのA(設定上L)、Button 2をコントローラーのB(設定上Start)、Button 3をコントローラーのX(設定上R)、Button 4をコントローラーのY(設定上Coin)、5〜8はとりあえずNoneにして外しておく(選択したら画面にタッチするとExit Game等が現れるので、Exit Game、Yesと選択するとExitにはならずにNoneに設定される)
    1. どうしても後2ボタン必要なら、画面にバーチャルパッドのボタンを表示させて、IPEGAコントローラーで使えないBとXボタンを使う事も可能。Gridleeの設定で「Full Screen Buttons」を「All Buttons」にすれば6ボタンが画面に表示される
  13. これで基本的な設定は終了。パッドで遊べる良さを存分に味わって下さい




Gridlee以外のiCade対応ゲーム